Macを初めて買う方に「どれを買ったらいいですか?」と聞かれることがよくあるのですが、Mac購入後に後悔しないようココだけはおさえておいたほうが良いと思うポイントを、ご紹介したいと思います。
どのMacを選ぶのか?
まずMacを選び始める前に、Macにはどんな種類のモデルがあるのか、簡単な特徴を含めておさらいしておきましょう。
Macは大きく分類すると「デスクトップ」と「ノートブック」の2つのカテゴリーに分類することができます。
デスクトップ型マシン
Mac mini

- 小型デスクトップマシン
- 価格は89,800円(税別)から。デスクトップで最も安価。
- ディスプレイを別途用意する必要あり。
- 2018年モデルのメモリ増設・ストレージ増設は購入時のオプションで可能。購入後の増設は不可
- とにかく低コストにしたい人向け。
Mac miniをApple 公式サイトでチェックする。
iMac

- ディスプレイ一体型のオールインワンマシン。
- 21.5インチと27インチの2種類。
- 価格は120,800円(税別)から。
- 「Mac mini」のようにディスプレイ別途購入する必要なし。
- 2019年モデルは購入後のメモリ増設可能
- 初心者・中級者向けマシン。
iMacをApple 公式サイトでチェックする。
Mac Pro

- すべてが高性能の究極のデスクトップ型マシン
- 価格は298,800円(税別)から。
- ディスプレイは付属していないので別途必要
- 購入後のメモリ増設可能。
- プロ向けのマシン。
Mac Pro を Apple 公式サイト でチェックする。
ノートブック型マシン
MacBook Air

- 軽量のノートブック型マシン(1.08kg〜)。
- 2019年現在、13インチモデルのみラインナップ。
- 価格は98,800円(税別)と比較的安い。
- 持ち運びして使いたい時に便利。
- 購入後のメモリ増設は不可。
- 動画編集などの重たい処理は不向き。
- 標準でメモリ8GB搭載。
- Retinaディスプレイ、Touch IDを搭載。
- ノートパソコンで最もコストパフォーマンスが高い
MacBook Air を Apple 公式サイト でチェックする。
MacBook 12インチ

- ノートブックマシンの中で最軽量(0.92Kg)
- メモリは標準で8GBのみ。オプションで16GBに変更可能。
- Retinaディスプレイを搭載し画面がキレイ。
- 本来カラーが豊富(スペースグレイ、ゴールド、シルバー)。ローズゴールドの生産は終了。
- アップルは「Air」よりも「MacBook」に力を入れている。
- エントリーモデルの価格は142,800円(税別)であり、MacBook Air より割と高め。
- ポートはUSB-Cポート1つのみ(拡張ポートで補うこと可能)
MacBook を Apple 公式サイト でチェックする。
MacBook Pro

- 実力重視のノートブック型マシン。
- 13インチと15インチがある。
- ファンクションキーがタッチスクリーンになった「Touch Bar」を搭載。
- 「Apple Pay」に対応した「Touch ID」を搭載。
- カラーはシルバーとスペースグレイ。
- 13インチと15インチがある。
- 13インチのメモリは標準で8GB。オプションで16GBに変更可能。
- 15インチのメモリは標準で16GB。オプションで32GBに変更可能。
- 13インチ最上位モデルはクアッドコア、15インチ最上位モデルは6コアを搭載。
- やや重たいので持ち運びに不向き。
- 高性能なので動画編集も普通にできる。
- 購入後のメモリ増設は不可。
- 価格は高いが、動作は超快適。
MacBook Pro をApple 公式サイト でチェックする。
Macで何がしたいのか?購入する前に「目的」を明確にする
Macには以上のようなモデルがありますが、細かい性能よりも、「Macで何をしたいのか?」そして「どこでMacを使うのか?」をハッキリさせて選びはじめたほうが、あとで後悔しないと思います。
例えばMacを使いたい目的として、以下のようなものがあります。
- インターネットやメールがしたい
- ビジネス文書を作成したい
- 音楽を聴いたり、映画を見たい
- アプリ開発をしたい
- ブログをを書きたい
- SNSでコミュニケーションがしたい
- 画像編集がしたい
- Webデザインがしたい etc...
Macを選ぶ時はワクワクしている状態なので、色々と目移りしてしまったり、目的以上にハイスペックなマシンを欲しくなってしまうことも多いと思います。
しかし、Macでインターネットやオンラインショッピングをしたり、メールやSNSをする程度であれば、あえて高性能のMacを選ぶ必要はありません。
ノートブック型であれば「MacBook」、デスクトップ型であれば標準オプションの「iMac」で充分でしょう。
ノートブックを選ぶ場合、価格だけに注目すると「MacBook Air」13インチモデル 98,800円(税別)が魅力的ですが、2016年10月28日に発表された新型 MacBook Proの登場によって、「MacBook Air」11インチモデルが廃止となり、近い将来「MacBook Air」13インチモデルも廃止になる可能性が高いです。
今後、将来的に「MacBook Air」は「MacBook Pro」に統合され、ノートブック型マシンは「MacBook Pro」と「MacBook」の2つになることを考えると、第一選択肢となるノートブックは必然的に「MacBook」12インチモデルになります。
「MacBook」12インチは「Air」よりも価格は高めですが、本来カラーのバリエーションが豊富で、Retinaディスプレイを搭載し画面はキレイです。
さらに本体の重量も軽く、持ち運びに最適で、CPUを最上位にカスタマイズすれば「MacBook Air」に匹敵するほどのパフォーマンスを持っている魅力的なマシンです。
一方、動画や画像編集をしたり、多くの処理を同時かつ並行してこなしたいときは「MacBook Pro」や「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」などを購入すると快適に作業できます。
もちろん「MacBook」でも動画や画像編集は可能ですが、処理動作が遅く、結果的に膨大な時間がかかってしまうため、非常にストレスを感じてしまうと思います。
どこでMacを使うのか?
どのMacを選ぶかも重要ですが「どこでMacを使うのか?」についても、充分に検討しておく必要があります。
自宅だけで使いたい
基本的に自宅でしかMacを使わないのであれば、デスクトップ型マシンがおすすめです。
特に「iMac」のようなディスプレイ一体型のマシンがひとつあれば、大画面で多くのアプリケーションを同時並行で使いながら作業できるので、快適なMacライフを送ることができるはずです。
外出先だけで使いたい
一方、外出先でMacを使いたい場合は、ノートブック型マシンがおすすめです。
外に持ち運ぶ時は1グラムでも軽いほうが疲れないので「MacBook」(920g)を選ぶと良いと思います。
「MacBook」でできない作業を外出先でやりたいときは、「MacBook Pro」を選ぶ選択肢もありますが、本体の重量が0.92kgから1.37kg〜1.83kgにアップするのでかなり持ち運びが大変だということを覚悟して購入したほうがいいでしょう。
ちなみに僕は2017年6月現在、自宅では「iMac 5K ディスプレイモデル」、外出先では「MacBook Pro 13インチ」シルバーモデルを使い分けて使っています。
MacBook を持ち運びするときは「重さ」が重要なキーポイントになると思います。
自宅と外出先の両方で使いたい
自宅でも外出先でもストレスなく作業したいのであれば「MacBook Pro」がおすすめです。
「自宅:外出先」でMacを使う割合を考えてみて、自宅で使う割合が多ければ、かなり重い「MacBook Pro 15インチ」(1.83kg)にしてもいいでしょう。
一方、外出先で使う割合が多ければ、比較的軽量の「MacBook Pro 13インチ」(1.37kg)にするなど、自分のライフスタイルに合わせて選ぶと良いと思います。
どこまでMacをカスタマイズ(BTO)すべきか?
基本的に予算に制限がなければ、好きなだけオプションを付けると良いと思いますが、予算を気にせずに購入できる人はそう多くないはずです。
最低限オプションを付けておくべきポイントは、メモリが直付けになっている「Mac mini」「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro」などの機種については、できるだけ多くのメモリを付けてオーダーしたほうが良いと思います。
基本的にメモリはいくつあっても足りないものなので、メモリが多ければ多いほどMacを快適に使うことができます。
「Mac mini」「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro」の3機種は、購入後にユーザーが自らメモリを増設することはできません。
ハードディスクであれば外付けハードディスクを購入すれば、いつでもストレージを増設できますが、メモリは注文時のオプション(BTO)でしか増設出来ないことに、くれぐれも注意してください。
どこでMacを買うべきか?
Macは大手家電量販店でも購入できますが、可能な限り「Apple公式サイト」で購入することをおすすめします。
ごく稀に、購入したMacに不具合があることがあります。
運悪く、不具合のあるMacを引いてしまった場合、Apple Store のジーニアスバーで診断してもらうことができますが、わざわざ予約を取っていつも混んでいる Apple Store に行くのは正直面倒だと思いませんか?
しかも、その不具合をジーニアスバーで再現出来なかった場合、引き取って修理してもらっても、結局「問題ありませんでした」で処理されることもあるのです。
そんな面倒なやり取りをするくらいなら、手っ取り早くMacを返品し、新しいMacを再注文したほうが良いと思います。
Apple公式サイト(直営店含む)で購入したMacは、購入後14日間であれば返品することが可能です。
返品手続きもWeb上の「注文履歴」から簡単にできるので、わざわざオペレーターに説明するストレスもありません。
家電量販店でMacを購入する場合、Macの値引きとポイントの上乗せでハッピーになれても、万が一不具合のMacを引いた時は、Apple Online Store の注文履歴からの返品手続きができないというデメリットにも注意してください。
Apple Care(アップルケア)を購入すべきか?
2017年6月現在、Appleのデスクトップ・ノートブックマシンはやや値上げ傾向にあります。個人的には今後、この値上げ傾向が続くようであればMacの買い換えサイクルは長くなり頻繁に買い替えづらくなるため、アップルケアの必要性が高くなってくるのではないかと考えています。
したがって、Macを最低3年間以上使いたいときは、AppleCare Protection Planを購入する価値はあると思います。
Mac本体の保障はもちろん、電源アダプタやAirMac関連のアクセサリーの故障も保証対象になるのは嬉しいポイントだと思います。
またアップルケアの保証期間中にMacを買い換えても、きちんと解約の申請をすれば、残りの保証期間分のお金が戻ってくるので、アップルケアがあって損をすることはないでしょう。
一方で、Macの値上げ傾向があっても買い換えサイクルが早い場合は、アップルケアを購入する必要性はあまりないと思います。僕も最近はアップルケアは購入せずにMacを使っています。
あとがき
Macをはじめて購入するときは、どれを選べば良いのか?またどのオプションを付ければいいのか迷うことがあると思いますが、基本的に細かいスペック(性能)を比較するよりも、自分が何をしたくてMacを買うのか?そしてどこで使うのか?を考えて購入したほうが失敗しないと思います。
オプション(BTO)についても、メモリ直付けの機種について注意さえすれば大丈夫なはずです。
これからMacを買おうとしている方の参考になれば幸いです。Apple公式サイト は以下のリンクからどうぞ。
Apple公式サイト で Macを比較する。
Macの価格やスペックを比較したいときに役立つページもありますので、是非こちらの記事も参考にしてくださいね。
これからMacを売却・譲渡したいときはこちらの記事もどうぞ!