Googleアカウントに「2段階認証プロセス」を導入した場合、今までiPhoneやiPadから使っていたGmail、Googleカレンダーが一時的に使えなくなってしまいます。
iPhoneやiPadからGmail、Googleカレンダーを利用するときは「アプリケーション固有のパスワード」を設定する必要があります。
今回はアプリケーション固有のパスワード設定の方法をご紹介します。
なぜ固有のアプリパスワードを設定しなければならないのか?
そもそもなぜ固有のアプリパスワードを設定しなければならないのかについて、Googleでは以下のように説明しています。
2段階認証プロセスに登録すると、通常は確認コードが届きます。ただし、これらのコードは iPhone や iPad の Gmail、Thunderbird、Outlook など、一部のアプリや端末では動作しません。代わりに、そうしたアプリや端末を使用して Google アカウントに最初にログインする際に、アプリパスワードを生成して入力することでアプリや端末を認証する必要があります。
引用:アプリパスワードでログイン - Google アカウントヘルプ
どんなアプリに固有のパスワードを設定しなければならないのか?
具体的には以下のアプリケーションに固有のパスワードを設定する必要があるようです。
- POP/IMAP メール クライアント(Outlook、Mail、Thunderbird など)
- スマートフォンの Gmail や Google カレンダー
- Windows Mobile や iPhone 用の ActiveSync
- YouTube モバイル
- インストールされているチャット クライアント(Google トークや Adium など)
- Picasa、3D Warehouse、Sketchup やインストールされているアプリケーション
- AdWords Editor
引用:「アプリケーション固有のパスワードが必要です」 - Gmail ヘルプ
アプリケーション固有のパスワードを生成する方法
まず最初に自分のGoogleアカウント内にある「アカウント」にアクセスします。

つぎにs「セキュリティ」タブ内にあるアプリパスワードの「設定」をクリックします。

Googleアカウントに再ログインします。

アプリパスワードの「端末」と「アプリ」を設定します。

まずパスワードを設定したい端末をリスト内から選んでください。

続けて「メール」「カレンダー」「連絡先」「YouTube」「その他」から任意のアプリを選択します。

端末とアプリを決めたら「生成」をクリックします。

選んだ端末に入力する16桁のパスワードが表示されるので、このパスワードを端末内に入力します。尚、このパスワードは1回だけ入力するだけなので、覚えておかなくても大丈夫です。

iPhoneから固有のパスワードを設定する方法
例えばiPhoneでGmailを使用する場合、iPhone内の「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」の順でGmailアカウントを選択し…

先ほど表示された16桁のパスワードを入力します。

Macのシステム環境設定から固有のパスワードを設定する方法
Macの場合「システム環境設定」から「インターネットアカウント」を選択し、

Gmailのアカウントを選択して「詳細」をクリックします。

「パスワード」の項目に生成した16桁のパスワードを入力すればOKです!

固有のパスワードを設定した端末を紛失した時の対処法
万が一、固有のパスワードを設定したiPhoneやiPadを紛失した場合、他のユーザーからアクセスできないよう、アクセスを取り消すことができるので一応覚えておきましょう。

「2段階認証プロセス」自体の設定は簡単だけど、アプリパスワードの設定がちょっと面倒になります。
Mac、iPhone、iPad のアプリパスワードをひとつひとつ設定していくと地味に手間と時間がかかりますが、端末を落として悪用されたり、ハッキングされるリスクもかなり低くなるので是非導入することをオススメします。